沖縄古武術:サイ(釵)

沖縄に古くから伝統的に伝わっている沖縄古武術では、しばしば日本の古武術とは異なる動きや武器を利用するものが見られます。サイ術(釵術)というのもその一つで、時代劇で見られる岡っ引き(現代のおまわりさん)が持っている十手に似た武器を使って戦うものです。

沖縄古武術:サイ(釵)(つづき)

元々はインド発祥の武術だそうで、中国を経由して沖縄に伝えられたと言われています。

沖縄古武術で使われる武器は主に八種類です。棒、トンファー、ヌンチャク、鎌、鉄甲、ティンべー、スルジン、そしてサイになります。棒術や鎌を使った武術は日本にもありますが、多くは琉球古武術独特のものです。

サイは刀や棒、槍など長い竿を持った相手から身を守るために発達した武術と言われています。

沖縄

引っかける、受けるといった動作から、さらに打つ、突く、投げるといった攻撃に転じるよどみない流れが特徴的な武術とも言えるでしょう。

ただ、多くの古武術と同様、現在では必要性がないということもあり、大きく衰退しており、地元の保存会などが細々と伝統を伝えているのが現実です。

現在まで残っている流派としては、堅志多伯の釵、浜比嘉の釵、北谷屋良の釵、慈元の釵、多和田の釵、浜御殿屋可阿の釵、端多小の釵、湖城の釵があります。

いずれにしても、積極的な攻撃のための術というよりは、相手の攻撃をかわし、相手を組み倒して動きを封じるといった受け身による護身術のひとつというのがサイ術の特徴の一つと言えるでしょう。


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